『整体師をめざす目的は?』 2009.08.06
突然ですが、あなたは仕事にどんなことを求めますか? やりがい、安定、収入など、仕事に求めることは様々だと思います。私は整体師として独立し、現在サロンを構えスクールも開講するに至りましたが、そんな立場の私からひとつ伝えたいことがあります。
それは、仕事に求めるもののうち、「収入」が真っ先に挙がる人には、整体師という仕事はあまりおすすめできないということです。整体師は稼げない、という意味ではありません。しかし、稼ぎたいだけならもっと別の業界を見た方が良いのではないでしょうか。
一般に、一から整体師の仕事を始め、すぐに高収入につなげることは難しいです。むしろ最初は低収入からのスタートになることもあります。私自身も時給数百円からスタートしました。(私の場合、最初は収入より経験を積むことを重視していましたから)
では、どういう目的を持った人が整体師に向いているのか。 それは、他でもなく人を癒したい、喜ばせたいという気持ちを持っている人です。何故なら、整体師に最も必要なのは気遣いや思いやりだからです。
- 患者さんはどこがどんな風につらいのだろうか?
- どうしてほしいのか? この体勢はつらくないだろうか?
- 圧の加減はこれでいいだろうか?
このような気配りを片時も忘れてはいけません。終始患者さんに意識を向け、患者さんが何を求めているかを推し量る必要があります。
患者さんは自分の要求を抑えてしまうことが多いものです。圧が強すぎたり弱すぎたり、部屋が寒かったり、体勢がつらかったり…。このような不満はありがちですが、案外言えないものなのです。そのため、整体師が気付いてあげなければなりません。
身体は非常に正直です。不快であれば患者さんの身体は確実に何らかの反応を示します。
どこが凝っているのかを見つけるのと同じくらい、患者さんの身体の変化にすばやく気付き、どんな気持ちでいるかを察することは大切なことです。そして、このような気配りは「人のために役に立ちたい」という気持ちから生まれるものではないでしょうか。
まず基盤にあるのは「人のために役に立ちたい」という思い。そして、整体師として成功したい、一人前になりたいという思いの強さです。そうした「思い」から技術が生まれ、患者さんを呼び込み、最後に収入が付いてきます。他の業界のことはわかりませんが、少なくとも整体の業界ではそう言えるのではないでしょうか。
しかし、意識が収入にばかり傾倒している限り、整体師として成功することは難しいと気が付きました。
確かに、今の時代収入にとらわれる人が多いのは無理もありません。とはいえ、こうすれば確実に稼げる、という方法などどこにもないのです。すぐに収入が上がらなくても、思うように患者さん(お客さん)が増えなくても、ひとりひとりの患者さんに誠意を持って、人を癒したい、成功したいという強い思いを持続ければ必ずそこから何かが生まれるはずです。
患者さんの訴える症状だけに意識を向けるのではなく、患者さんの気持ちを「わかろう」とすることも重要です。そうすれば、どこがつらいのか、患者さんが何を求めているのか、おのずと見えてくるはずです。
その「見えてくる」ということが、整体師としての成功つながっていくのではないでしょうか。同時に、それは自己実現につながります。患者さんの気持ちがわかり、満足してもらえたとき、何ともいえない満足感に包まれるはずです。自分の人間としての魅力が確実に増していきます。
要するに、私が言いたいのは、本格的に整体師を目指す人には、収入よりももっと大きな夢を持ってほしいのです。そしてその夢を叶えたいという強い気持ちを持ち続けることが一番大切だと思います。
整体の世界には様々な形の喜びがあります。
毎日患者さんとの出会いがあり、その患者さんと深いかかわりを持つことができます。そして、患者さんに尽くすことにより、患者さんから直接感謝の言葉をもらえたり、「あなたにやってほしい」と自分を求めて来てくれるようになります。
このように、自分のしたことの結果がダイレクトに返ってくるということは、セラピストの仕事ならではの魅力であり、人生観が変わるほど大きなものを得られる可能性に満ちています。
せっかく整体師をめざすなら、明確な目的、大きな夢を思い描いてみてください。どんな世界においても、目的や夢は成功する大きな原動力となるのではないでしょうか。


